愛犬に早くトイレを覚えて欲しいのに、全く覚えてくれず困ってはいませんか?
この記事では、すぐに実践できるトイレの教え方を分かりやすく解説します。
トイレの教え方を上手にマスターすれば、日々愛犬の粗相に悩まされることもなくなり、より楽しい愛犬ライフにつながるはずです。
トイレを失敗する原因
トイレを失敗する原因は大きく分けて3つあります。
トイレ周りの環境が悪い
犬は人よりも匂いや音など周りの環境に敏感です。
トイレ周りの環境が悪いと、犬はトイレの場所を間違えやすくなります。
例えば、テレビや窓のそばなど騒がしい場所にトイレがあると、犬は周りが気になってしまい落ち着いてトイレができません。
また、トイレシートが汚れていたり、トレーが体の大きさに合わない場合も同様です。
愛犬が安心できる静かな場所の一角にトイレを設置し、トレーは体に合ったサイズを置いてあげましょう。
また、常に清潔な状態を保ち、トイレをしたらすぐに掃除をすることを心がけてください。
ほめるタイミング
どんなしつけにおいてもほめる「タイミング」はとても大切です。
犬の記憶はとても短く、何かが起きてから数秒を過ぎてしまうと、自分の行動とその後起きた事を結びつけて考えられません。
トイレをした後に数秒以上たってから褒めても、犬はなぜ褒められているのか全く理解できないのです。
そのため、飼い主が愛犬のトイレのタイミングを逃さないように横目で確認しましょう。
すぐに手からオヤツをあげられるように、ポケットにオヤツを忍ばせておくのもおすすめです。
トイレを失敗してしまった時の対応
愛犬が粗相してしまった時、ついつい「こら!ダメでしょ!」なんて大きなリアクションをした経験はありませんか?
トイレの失敗の時に大きなリアクションをとってしまうのはかえって逆効果です。
飼い主が怒ったり叱ったりすると、犬は恐怖を感じてしまい隠れておしっこをするなど問題行動に繋がります。
トイレの失敗をした場合でも、基本は知らんぷり。冷静に対処し、成功したときは沢山褒めるようにしましょう。
ポジティブな記憶が最も効果的です。
トイレトレーニングの準備
トイレのトレーニングを始める前に、まずは適切な準備をすることで成功しやすくなります。
トイレに最適な環境を整えよう
愛犬にとって静かで安心できる場所にトイレを設置してあげましょう。
人通りが多い場所や、騒がしい場所は避けるべきです。
例えばリビングルームの端や寝室の近く、階段下の収納スペースなど、開放的な場所よりも狭くて静かな場所が適しています。
ご自宅で愛犬の行動を観察してみて、どんな場所を気に入っているか探してみてください。
また、畳やカーペット、ラグマットはトイレと勘違いしやすいので、なるべく避けて設置するのをおすすめします。
愛犬に合ったトイレを用意する
ペットシーツやトイレトレーは様々な種類があります。
推奨されている犬種や体重が記載されているため、必ず確認してから買うようにしましょう。
また、トイレの形状や素材、香りも愛犬の性格や好みに合わせ、その子にあったトイレを探してあげてください。
トイレトレーニングの基本
愛犬のトイレトレーニングは管理と根気が大切です。
正しい管理をすることで成功につながります。
愛犬を観察してタイミングをつかむ
犬のトイレのタイミングは、食後や起床後、遊んだ後など、特定のタイミングで排泄することが多いです。
また、トイレ前は床の匂いをクンクン嗅いだり、くるくる回るなどの行動が見られます。
これらのタイミングを見逃さず、トイレに誘導しましょう。
毎日一緒に過ごしながら愛犬をじっくり観察し、トイレをするタイミングやトイレ前の決まった行動がないか探してみて下さい。
ノートなどに、トイレの時間やタイミングを記録しておく事もおすすめです。
正しい場所に誘導する
犬が排泄のサインを見せたら、すぐにトイレに誘導します。
トイレシートやトイレトレーのの場所を覚えてもらう為、おもちゃなどを使って誘導して排泄するまで待ち犬自らの足で歩かせます。
この時は、じーっと犬を見つめず、横目で見る様にします。
犬がリラックスできるように心がけて下さい。
トイレコマンドを教える
愛犬が排泄しそうなタイミングで、「ワンツー」や「チッチ」などのコマンドを一緒に唱えるのもおすすめの方法です。
毎回同じコマンドを唱えることで、愛犬がトイレの場所とタイミングを認識しやすくなり、慣れてくるとコマンドを唱えるだけで愛犬がトイレをしてくれるようになります。
愛犬を褒めて喜びを強める
犬がトイレに成功したら、すぐに褒めておやつやおもちゃなどのご褒美をあげましょう。
成功するといい事があると教えていきます。
いつもより特別なご褒美を用意すると効果アップです。
褒めるタイミングも大切なので、必ずトイレをした直後に褒めるのを忘れないように心がけましょう。
失敗より成功体験を増やすこと
トイレに成功したら、あとは何度も繰り返して習慣化しましょう。
成功したら必ず褒め、失敗しても冷静に対処します。
愛犬がトイレを完全に認識していない状態で飼い主が褒めるのを止めてしまうと、愛犬はトイレを覚えても良い事が起こらないと学習し、トイレの失敗が増えてしまいます。
失敗しても落ち込まずに数ヶ月から半年間、根気良く続けてください。
トイレトレーニングでは失敗よりも成功体験を増やすことが大切です。
愛犬のトイレの失敗を避ける一工夫
トイレの失敗を防ぎより成功率を高めるために、工夫を取り入れてみるのもおすすめです。
特別なおやつを用意
トレーニング用に普段とは違う特別なおやつを用意して、トイレに成功した時だけのご褒美にします。
トレーニングのやる気にも変化が見られるので、ご褒美の力を大きくする工夫をしてみてください。
トイレ一体型のケージは誘導が簡単
トイレと寝室が繋がっている一体型のケージやサークルは、トイレトレーニングに最適です。
特に最初のうちは広い空間でトイレのタイミングに気づくのは難しいもの。
誘導している途中で間に合わずおしっこしてしまう場合も多いです。
室内フリーで遊ぶ時も、トイレ近くですぐに誘導できる様にしましょう。
寝室とトイレが繋がっていれば、すぐにトイレに誘導できてトイレの失敗も減らせます。
ただしケージ内にトイレを設置する場合は寝室としっかり分けて綺麗な空間を保つようにして下さい。
匂い消しスプレーで場所の勘違いを避ける
トイレの失敗を防ぐために、匂い消しスプレーを使用するのもコツです。
失敗した場所にスプレーをかけることで、おしっこの匂いを消してその場所をトイレと勘違いするのを防ぎます。
失敗したおしっこをペットシーツに吸わせて、覚えてほしいトイレシートの下に隠し、おしっこの匂いをあえてつけるとトイレと認識しやすいので、両方試してみるのもおすすめです。
男の子用のアイデアトイレを利用
男の子は高い場所を狙って片足をあげて排泄する習性があります。
そのため、トイレの壁が高く作られているボックスタイプのものや、マーキングを促すポール付きのアイデアトイレも販売されています。
自宅の壁を汚しにくい上に自然な姿勢で排泄ができるため、男の子がいる方はぜひ試してみてください。
専門家に頼る
トイレトレーニングがうまくいかない場合は、獣医師やドッグトレーナーなどの専門家に相談しましょう。
ホルモンの影響による過度なマーキングや、心理的な問題、病気からトイレの失敗に繋がっている場合があるためです。
早い段階で適切な治療を行うことで改善する可能性が高いので、諦める前に専門機関に相談してみて下さい。
さいごに
愛犬に愛情を持ってしつけを行おう
トイレトレーニングは時間とともに労力もかかります。
子犬を迎えて1番初めに直面する課題であり、犬を飼ってから必ず通る道かもしれません。
失敗を繰り返したとしても愛犬に愛情を持って何度も接することで、トレーニングを通して愛犬との絆も深まります。
成功した時は思いっきり褒めて、失敗した時も叱らず冷静に対処することと根気がとても大切です。
ぜひトレーイングは愛犬と楽しみながらしてみてくださいね。